ケーブシチー

3.City of Caves

 ノッティンガム観光を続けます。続いて、City of Cavesへ。
 ここに行くまで全く知らなかったんですが、ここNottinghamはアップダウンの激しい街で、その地下には人造の洞窟が数多く眠っているようです。
 Wikipediaと、その引用元であるBBC情報によると、その数は2018年時点で800、2025年時点で924とのこと。この日訪れた際の刑事では500となっていたので、日々発見されている様子がうかがえます。もしかしたら、私たちの知らないところで地底人たちが日々穴を掘り続けているのかもしれません。
 先ほど写真だけ撮ったBroadmarshショッピングセンターはこの洞窟群の上にたっており、建設にあたっては洞窟をどうするかで揉めた形跡が、Wikipediaからも伺えます。また、このCity of Cavesの入口はショッピングセンター内にありまして、この洞窟群とBroadmarshの微妙な関係を示しているように思えます。
 このBroadmarshは、Wikipedia情報によると、intuグループが運営していたようで、このintuグループは2020年に破綻。2025年現在、再開発に向けてあれやこれやと色々起きているようです。どの国でもやってることは変わりませんな。
 そして、かつてショッピングセンター内にあったCity of Cavesの入口は現在別のところにうつっている、ということのようでございます。めでたしめでたし。

 こちらは、先ほどのGalleries of Justiceのようなガイドブックはなく、1枚の簡易なパンフレットのみであります。

 ちなみに、砂岩をくりぬいてつくられたとのことでした。砂岩は柔らかいから掘りやすかったのだと思いますが、よくぞ崩壊しなかったな。それとも、崩壊して埋もれた洞窟とかもあるのかな。ありそうだな。

入口 パンフレット 帽子を被りましょう!
イギリスの都市で最多の洞窟数
1000年以上利用されてきたとのこと
砂岩をくりぬいたもので
全て人工物だとのことです
当時の洞窟数は500 下へおります!

 旅行記を書くにあたり、色々(これを書いている2025年時点の)ネットをサーフィンしました。思いのほかここの旅行記が見つからない。みんなノッティンガムに行ってないのかな。自分のなかでは車いすテニスの大きめの大会があったりして、そこそこ使う人がいる都市というイメージでした。

当時の私のメモはこちら。
- cess pit or ice house
- horseshoe ソリシターが書類を保管するのに使ったりしていたらしい
- 毛皮を剥いで乾かすのに使う部屋が続く
- 地下がスラムに。九龍城のイギリス版だな
- これらはせっとでなく本物
- アーキオロジーの上をトラムが走っている
 オーディオガイドがあることは、案内表示の横にオーディオマークがあることからも明らかですが、私がこのオーディオガイドを使ったかは謎です。しかし、オーディオガイドを使っていないとすると、私がどうやってこのメモの元になった情報を入手したのかが謎であり、オーディオガイドを使っていたとすると私がどうやってオーディオガイドが話していることを聞き取ったのかが謎です。つまり、全て謎なのであります。

 Wikipedia情報を元にすると、ここCity of Cavesの展示は主に3つのポイントがあり、1つはなめし革の製造工場がここにあったこと、もう1つは防空壕としての役割、そして最後にここがスラムとなったこと。
 3つとも今となっては遠い過去という感じで、どれも言われないと分かりません。

 では、中に入っていきます。自然だろうが人工だろうが、こういう洞窟探検はいつになってもワクワクしますね。

降りていきます 洞窟の岩肌。砂岩っぽいざらざら感があります このあたりは滑らかになってます
触った人が多いからかも
井戸。こういうところに硬貨を投げ入れる文化は世界共通なようです

 ここらへんまでは分かりやすいですね。このあたりから、写真とメモに頼ってもわけが分からなくなります。気にせずいきます。

Storage。倉庫ですね
Cesspit。汚水入れ。溜まった汚水はどうやって処理していたのだろう
なお、私のメモにはcesspit or ice houseとあるので、氷室説もあるのだと思います
通路 Horseshoe
私のメモには、ソリシターの書類保管場所ともあります

 ここから、Tanneryゾーンへと入ります。Tannery、和訳するとなめし革工場です。「なめし革工場」で一単語なんですな。それだけ、この職業が重要かつ身近だった、ということでしょうかね。
 そして、この手の動物を扱う仕事が地下に潜っていたということに、日本でいうところの部落的な何かがあったのかどうかは私の知るところではありません。ただ、イギリスで地下のtanneryはここだけだということなので、おそらくその手のこととは関係がないのではないかとおもいます。どっちかというと、地下水的な問題が大きかったのかな。

解説
この穴にたるを入れてたのでしょうかね??

 Western Caves。1700年代に馬の厩舎として使われていた洞窟もあったりしたようです。多数の動物の骨が見つかったようですが、匂いとか大丈夫だったんでしょうか。

解説 フラッシュ焚いた 奥を撮ってみた

 続いて、防空壕ゾーン。防空壕ということで、一気に話は20世紀に飛ぶことになります。8000人以上収容可能な洞窟もあったとのこと。
 戦争中の戦意啓発ポスターどの国も基本的に大きく変わりません。人間はどこに行っても変わらないのでありますね。

解説 なかの様子 Dig for Victory
火災報知器 Gas attack Hitler will send no warning Wings for Victory WOMEN WANTED

 最後は、通路の様子など。Drury Hillというのが所与の前提知識のように語られておりますが、検索して出てきたサイトをみても、部外者には分かりづらい。多分有名なメインストリート的なものだったのだろうと勝手に推測しておきます。そして、その地下がスラム化していたということでしょうかね。

フラッシュ焚いたりしてみる 通路
Caves under Drury Hill なぜフラッシュを焚かなかったのか不明 鉄道建設で壊されたものもあるようです
Basement Drury Hillの地下の様子、ということでしょうか
解説 ねずみマーク付き
さらに下にも道は続く 地層の様子
通路 部屋 クイズ 最後の展示

 そんなわけで、City of Cavesを見終えました。
 再び、地上の明るい日の光を浴びます。
 ちょっと街歩きして、ノッティンガム城へ向かいます。

街歩き
St. Nick's Church

 城の向かいにある、St Nic's Church。略されておりますが、セントニコラスだと思われます。
- せんとにこらすは建物は300年前。ノットソーオールド
- 中は新しい。会議中なのにちょつと中に入れてもらえたが、非キリスト教徒にとってこれは拷問である
 というメモが残されており、これを読み解くに、ちらっと中を覗こうとしたところ、なかでは会議中で、帰ろうと思ったら教会の方に呼び止められて説明を聞き、その説明のなかに300年前に建てられた云々の話があった(それしか理解できなかった)、ということではないかと思います。

どこで撮ったのか不明ですが
イギリスらしい皮肉たっぷりのスラム解説

 では、ノッティンガム城へ。

北アイルランド旅行


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